代表挨拶

 “理想を描き、その実現に向けてチャレンジできる人” 大歓迎です。

弊社はマツダ、伊藤忠商事グループに属し、工作機械・自動車部品・表面処理事業を展開する“ものづくり”企業です。

主力商品の内面研削盤は、国内トップクラスのシェアを誇り、「内研のTOYO」として世界から信頼され、海外や多種多様な分野への進出を実現しています。その中枢が開発設計部の技術者です。
顧客のニーズに合わせた機械設計や制御ソフトウェア設計を行い、多数のトップシェア製品を生み出しています。  

“理想を描き、その実現に向けてチャレンジできる人”大歓迎です。


トーヨーエイテックの事業内容

トーヨーエイテックは、マツダ株式会社の工作機械部門が分離独立して設立された会社です。1929年にマツダ株式会社の前身である東洋工業が自社用に研削盤を内製したことをきっかけに工作機械の製造を開始し、1950年に本格的に外販を推進するために汎栄機械という販売代理店を設立、1989年に製造を担っていた工作機械部門もマツダ株式会社から分離独立して、社名をトーヨーエイテックとし現在に至ります。

当社は、創業の商品である工作機械のほか、自動車部品、表面処理の3分野で事業展開をしています。


まず、工作機械事業は、元々自社用に製作していた砥石で削る研削盤、特にお客様から強いご要望のあった円筒の内面を加工する内面研削盤の精密加工技術を極める努力を継続し、金属加工の業界では「内面研削盤のトーヨー」として定評をいただくなど、広い分野でお客様にご使用ただいています。累計生産台数は12,000台を超え、世界33カ国のお客様の生産現場でご愛顧いただいています。

次に自動車部品事業ですが、工作機械メーカーとして培った高度な油圧制御技術を、お客様のニーズにお応えして高性能なオートマチックトランスミッション用のオイルポンプとして商品化しました。1985年よりAT用オイルポンプを生産開始し、2011年よりガソリンエンジン用のフューエルレールの生産も始めました。

最後に表面処理事業ですが、これは自動車との関わりが深く、元々ロータリーエンジンの傷対策として導入されたコーティング技術をベースにしています。金型や工具類を表面処理し、耐摩耗性等を向上させる事業を行っています。最近では医療関連機器への表面処理が注目されています。

社員に求める価値

当社は5年後のありたい姿を描いたTOYO INNOVATION VISION2025(TIV2025)の実現に向けて全社を挙げて活動を推進しています。TIV2025は「お客様と特別な絆を結んで、選ばれ続けるブランドとなる」ことを目指すことをうたったものです。お客様から受注をいただくためには競合に打ち勝つ必要がありますが、それがわれわれのゴールではなく、お客様からTOYOでなければならない、次もTOYOで……と指名していただく企業、ブランドになることがゴールです。

そのためには商品が優れていることはもちろんのこと、お客様が実現したいと思っていらっしゃることに対して解決する施策を提案し実行することが必須です。TIV2025ではお客様の理想を正確に理解し、われわれが自発的にそれを実現するために何をどうすればいいか?を考え、実現に向けて関係者の総力を結集して挑戦を続けること、そして挑戦することを全員で楽しみ、達成した暁には全員でたたえ合うような組織、風土になりたいと規定しています。


TIV2025を実現し、「トーヨーブランド」を築く活動をすすめる上で、社員に大切にしてもらいたいのが、「トーヨーエイテック行動規範」です。この行動規範は、当社の歴史の中で生まれ、培われてきた、大切にすべき共通の価値観をあらわしたものです。この行動規範は、5つのキーワードで構成されています。「誠実」、「継続的改善」、「挑戦」、「現地・現物」そして「自分発」です。

その中で、若手社員には、今後の成長と活躍を願って、特に大切だと思う2つについて、よく話しをしています。

1つ目は「誠実」です。お客様と特別な絆を築き、ブランドを構築するためには、お客様から信頼を寄せていただくことが必須要件となります。常に「どうすればお客様に喜んでいただけるのか」という視点で考え、自分の仕事や行動に対して「まぁこれでいいか……」と妥協することなく、「これがいい」「これがベストだ」と自信を持てるまで誠実に取り組んでもらいたいと思います。

2つ目は「挑戦」です。トーヨーエイテックは、不可能と思われる課題にも、理想を描き熱意をもって果敢に挑戦し、数々の革新、イノベーションを実現してきました。業務を進めて行く中で、これまで経験したことが無いような難問が待ち受けています。そこで、どんな困難にも、粘り強く諦めずに取り組んでもらいたい。社員全員の果敢な挑戦があってこそ、トーヨーエイテックならではの特別な価値が生まれてくるのです。


1950年に当社の前身である汎栄機械を設立してから、去る2020年に創立70周年を迎えました。お客様からの厳しくも温かいご支援とご指導があったからこそ、かくも長年にわたって当社が事業を発展させることができました。お客様や地域社会の皆さんに、育てていただいたご恩返しをするためにも、ますますお客様、社会のニーズを常に察知し、理想を描いて実現に挑戦することをたゆまず継続して参りたいと思います。


今後の展望

モノ造り現場におけるお客様のニーズの変化、市場環境変化を常に敏感に察知し、柔軟かつ機敏に対応することが重要な経営課題と考えています。

AI、IoT技術の進化などにより、世の中の変化のスピードは非常に速くなっており、また変化の度合いも劇的に大きくなっています。従来のように、足元のニーズを捉えて改善施策の立案を始めるという進め方では変化のスピードに追随できず、世の中の変化に後追いで軌道修正を行うことになるため手戻りが発生します。

こうした環境の変化に対応するために、当社では「お客様が求めておられる理想像を徹底的に考えて描き、これをゴールにおいて各年度にバックキャスティングして実行計画を策定し推進する」という指針を、中期経営ビジョンである「トーヨーイノベーションビジョン2025(TIV2025)」に明確に定めて、実践しています。

省人化のご要請に対する無人化の提案、故障診断機能追加のご要請に対する故障予防機能の提案など、お客様のご要請のその先にある究極のニーズ、理想像を把握することに努め、関係するメンバー、お取引先の英知を集めて実行計画を策定し、実現に向けて飽くなき挑戦を続けていきます。


働き方改革への取り組み

当社では業務の統廃合、簡素化、IT化などを織り込んで、より付加価値の高い仕事にシフトすることが働き方改革のメインドライバーと位置付けて、業務効率改善に取り組んでいます。製造現場にロボット、自動制御を搭載した加工設備の導入などを計画的に織り込み、生産状況を遠隔管理できる独自開発したシステムを導入するなど、業務効率化のための投資を実施し、計画的に業務時間の短縮化を図っています。

また、社員一人一人が高い技能を保有することが作業の効率化につながることから、技能教育に力を入れており、新入社員には技能塾で半年程度じっくり研修を受けてもらい、技能の基礎知識、現場力を身に着けてもらっています。

社員により働きやすい環境を提供できるように、人事制度面の刷新にも力を入れています。有給休暇を1時間ごとに取得できる「時間有給制度」、長期連休以外に、年に一度連続5日間の有給休暇を取得する「リフレッシュ休暇制度」などのユニークな制度を導入し、各自が自分のスタイルに合わせてワークライフバランスを取りながら活躍することを支援しています。